日本代表新監督アギーレは、ザックを越えられるか?
アギーレとザックの選手育成能力を比較
いよいよ日本代表新監督アギーレ氏が動き出そうとしている。
彼が動き出そうとすれば、マスコミは当然、日本代表前監督のザックと比較したがるもの。
新監督の戦術は? 選手育成方法は? 新監督の手腕は?
いわゆる丸裸にしなければ気がすまないマスコミを尻目に、アギーレ新監督はいかなる
行動に打って出るのか? いまアギーレ新監督に目が離せない!
一番気になる前監督ザック氏と新監督アギーレ氏の違いは、一体どんなことろにあるのか?
またどうしてアギーレ氏をザックの後任監督に選んだのか?
期待が不安を大きく上回る要素はどこなのか?
そして一番気掛かりなのは、4年後のワールドカップに出場できるのか否かである。
スペインリーグでのアギーレ氏の実績はやはり凄いものがあった。
スペインで非常にチーム状態が厳しい状況で監督を引き受け、そんな過酷な条件の中で、
守備をしっかり立て直して勝ち点を取ってチームを残留させたというのは、むしろ強いチームを
勝たせるというよりも難しい。と高い評価を受けていた。
アギーレ氏の手腕は、メキシコ時代を含めて、立証済みではあった。
しかしその実績が果たして文化も風土も違う日本で通用するのだろうか?
世界の名だたる名サッカープレーヤーが日本に来たがらない理由がある。
それはギャランティー以前の問題だとも揶揄されている。それは日本の気候にあったのだ。
日本には雨季がある。高温多湿の中でのプレーは、我々が想像する以上に過酷なものらしい。
あれだけの体力を持ってしても、日本でプレーすることを極端に嫌っているのだ。
果たしてアギーレ新代表監督は、そんな過酷な日本で理想とするチームを創り上げることが
できるのだろうか?
ではここからはザック前監督とアギーレ新監督の違いについて見てみよう。
ザック前監督の大きな特徴といえば、主力を継続的に招集した点だろう。
日本代表を実際にどう強化していくかは現時点で未知数な部分は大きいが、
アギーレ代表監督は「ユース世代の育成」に強い関心を持っているようだ。
4年というロングスパンを戦う上で、底辺の底上げには必要なのかもしれない。
ザック前監督は岡田ジャパンで招集経験のある選手たちを主に起用してきた。
しかもそのメンバーのうち、13人もの選手をブラジルW杯のメンバーに起用している。
少し厳しい見方をすれば、マンネリ化があり、選手の競争力を養ってこなかったと
言えるのではないだろうか?
「代表の扉は常に開かれている」は前監督の決まり文句だった。
しかし、結局は主力の継続的な招集が優先され、競争力は生み出されてこなかった。
イタリアのサッカーを日本に持ち込んでくれた功績は大きい。
観ている我々も日本のサッカーの変化を喜んだ。しかしそれはまだまだヨーロッパ
サッカーの比ではなかったのだ。
そんな中で全日本に召集された選手個々のメンタル面はどうだったのか?
井の中の蛙で終わっていたのではないだろうか?
その結果がブラジルワールドカップの大敗に繋がってはいなかっただろうか?
悔しい想いをして全日本に召集された選手を観て来たJリーグの選手もいることだろう。
アギーレ新体制では、どこまで個々の切磋琢磨を生み出してくれるだろうか?
両監督の違い其の1 【選手選考】
ザック前監督は、余りにもアジア予選を意識し過ぎてはいなかっただろうか。
前監督は多くの選手をチェックしてポテンシャルを把握していながら、
若手やフレッシュな選手を試すことができずにいた。
Jリーグで結果を出している選手のテストや召集も随分と遅れていたようにも感じる。
アギーレ新監督は「過去のことに関してコメントするのは好きではありません」と
前置きした上で、「とにかく競い合う、切磋琢磨するチームを作りたい」と語った。
この言葉の意味の真意はいったいどこにあるのだろう?
前監督が行ってきた選手育成における落とし穴を指摘しての発言ではなかっただろうか。
今回のワールドカップでは、6人もの選手が起用されないまま大会を後にした。
アギーレ監督には、どのように映っていただろう・・・・
アギーレ監督にはぜひとも期待したい!
全てのプレーヤーに本当に扉が開いているかどうかを。
両監督の違い其の2 【チーム内の規律】
イタリア代表を率いるなら、多くの代表候補を抱えるユベントスとミランの選手を軸として
ナポリやローマ、あるいは他国で活躍する選手をオプションとして加えることもできる。
しかしここは日本だ。選手層がまるで違う。
ザック前監督はあまりにもアジア予選の期間中は慎重な選考になり過ぎてはいなかっただろうか?
アギーレ監督は二度のW杯を経験している。
これは全日本にとっては、とてつもなく大きな力になることだろう。
実際に日本の選手たちを率いる中で、競争力と戦術理解を含めて、チーム内の規律を
打ち立てることができるかがキーポイントになりそうだ。
戦術面に関し「バランスを重視したい」と語る通り、基本的な考え方はザック前監督と
大きな違いはない。
ただし、「決して1つのシステムだけで戦うことはありえない」語っている。
固定したシステムになった前体制と異なり、実戦レベルで対戦相手や状況によって
形や選手の配置も変化させることに、強いこだわりがあるようだ。
前監督はサイドを起点とした攻撃を重視していた。
新監督はスペインでの戦いぶりを見ても、いくつかの戦い方をフレキシブルに選択できる
チームを目指すはず。
そこがアギーレ監督のスペインでの積み重ねてきた経験だろう。
柔軟性の高いテクニックを選手に植え付け、競争力の低下させないチームの規律こそ
アギーレ新体制の真骨頂と言えるだろう。
ザック前監督にはなかった規律面においても、決して選手任せにはしないようだ。
日本の選手の勝負強さを徹底的に鍛え直して欲しいと思う。
両監督の違い其の3 【選手育成】
選手の育成に強い関心を持っているとハッキリ告げている。
前監督は五輪予選の現場に足を運ぶなど、選手のチェックはしっかりしてきた。
しかし育成年代との方向性の共有が限られていた。
アギーレ監督の培ってきた経験が、選手の育成の大切さにシフトしているのだろう。
来年のU-20W杯を目指すU-19や2年後のリオ五輪を目指すU-21の公式戦と
キラリと目を光らせるようだ。選手層の底上げなくして、次回のワールドカップの出場はないだろう。
理想ではなく現実を見極めながら、最大の結果を掴み取る。
前監督は「ザッケローニのサムライはいいプレーを見せたという思い出を残したい」と目標を語った。
アギーレ新監督はそうした目標を就任会見では掲げなかったが、
代わりに“コミット”という言葉でテーマを表した。
それはつまり“役割に責任を持ち全力でやり抜く”ということだ!
アギーレジャパンのポテンシャルがどこまで高まることだろう?
日を追うごとに彼の戦術も見えてくるだろう。
強かな全日本のチームを是非とも築き上げてもらいたい!
これからも旬な情報をお送り致します。
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